日本人の3.8%がしてみたい女装(異性装)はスケート(1・5%)よりも格闘技(1・3%)よりも人気なんです
「女装をしたい」とはじめて思ったときに頭によぎるのは、ちょっとした罪悪感みたいなものかもしれません。
「男なのに女になりたいなんて、僕って変態?頭おかしいの?」などなど
変身願望というのは誰でももっているものです。
もちろん男が女になりたいというのは少数派ではありますが、絶滅危惧種というほど少なくはありません。
「LGBT」という言葉を最近よく聞くことがあるでしょう。(L=レズ女性の同性愛者、G=ゲイ男性の同性愛者、B=バイセクシャル両性を愛せる人、T=トランスジェンダー、性同一性障がいなど)の略です。
電通ダイバーシティ・ラボが2万人を対象に2015年に行った調査では、日本人のうちLGBTであると答えた割合は、7・6%でした。(詳細の数字はハフィントンポストより)
日本の成人人口約1億人とすると760万人という大きな数字になります。
さて、このうち女装はどれくらいいるかといいますと、
女装の定義はいろいろですが、ざっくりこのトランスジェンダー(性が入れ替わる=異性の服を着る)としてとらえられることが多いようで、2012年の前回調査では、女装を含めてトランスジェンダーとして調査したところトランスジェンダーは4・1%だったそうです。400万人となりますね。
しかし、トランスジェンダーがみんな女装というわけではないです。男装もいれば、Xジェンダーといって(男か女かわからない)など、はっきり区分けができない性認識の人が多くいます。
2015年の調査はそうした一般的なイメージの女装が含まれるのではないかと思われる「その他」という項目が設けられました。
すると「その他」は3.8%いました。
女装(もしくは男装)をする、したい傾向のある人が100万単位で存在するということはどうやら確実なようです。
サイト女装ワールドの推定では70万人くらいとしてます。
「その他」とは、図のどのカテゴリーにも該当せず、Xジェンダー(男女どちらとも決めたくない人)、インターセクシュアル(体の性がどちらとも言えない人)、アセクシュアル(無性愛者)、クエスチョン(心の性や性的指向がわからなかったり、迷っていたりする人)などが含まれる。
ながながとデータを紹介してきましたが、言いたいことは
「女装をしたいあなたは特殊でも、変質者でもない」
ということです。
この国民の4%というのがどういう数字かというと、国の文部科学省やスポーツ庁が2013年に世論調査をしていますが、「1年間でやったことのあるスポーツ」では
サッカー・フットサル4・9%
ダンス4・0%
ボートなど水上スポーツ 3.9%
スケート 1・5%
柔道など格闘技 1.3%
となっています。
「スケートをやりたい」よりも「女装をしたい」ということのほうが、メジャーな趣味であるということなのです。
格闘技をする人が「強くなってモテたくて始めた」ということが往々にあるように、一方で「ダイエットのために始めた」人もいるように。
女装をしたい人が「性的欲求(モテたいを含む)」であろうと、着飾りたい欲求であろうと、それはある程度、自然な欲望であるのです。
ですから、「女装したい」と思ったことを罪悪感に思う必要はありません。
ただし、ほかの人がどう思うかは別問題なので、安易に「女装したい」や「女装している」ということをまわりの家族、同僚、友人らに告白=カミングアウトすることは避けたほうがよいです。
要は自分にだけ、自分の心に素直でいればいいのです。
女装して寿司食べたい!の図